EDの衝撃波治療とは?費用相場と対応クリニックについて解説

ED(勃起不全)の衝撃波治療は、薬に頼らずに勃起機能の根本改善を目指す治療として注目を集めています。
しかし「本当に効果があるのか」「費用はいくらかかるのか」「自分に適した治療なのか」という疑問を持ったまま受診を迷っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、治療の仕組みから費用相場・全国クリニック比較・効果が出にくいケースまで、泌尿器科の視点から根拠に基づいて解説します。
- ED衝撃波治療(LI-ESWT)が血管性EDに働きかける仕組みと、ED薬との本質的な違い
- レノーヴァ・ED-MAX・モアノヴァの治療回数・費用・プロトコルの比較
- 全国6院のクリニック情報(料金・使用機器・アクセス)を公式サイトに基づいた比較
- 1クール終了後に効果が出にくい医学的理由と、適切な評価時期・対処の考え方
- クリニック選びで押さえるべき3つの確認ポイントと、問診のみで治療開始するクリニックへの注意
ED衝撃波治療とは何か、ED薬との根本的な違い

ED衝撃波治療とは、陰茎周辺に低強度の衝撃波を照射することで血管を再生し、勃起機能の根本的な改善を目指す治療法です。
正式名称は低強度体外衝撃波療法(LI-ESWT、Low-Intensity Extracorporeal Shock Wave Therapy)といいます。
日本性機能学会と日本泌尿器科学会が2023年に実施した全国規模の調査によると、日本のED有病率は30.9%、推定患者数は約1,400万人に上ります。
1998年の調査時に比べて約270万人増加しており、超高齢社会の進行とともにEDは多くの男性が抱える身近な健康課題となっています。
従来のED治療の主流はPDE5阻害薬(バイアグラ・シアリス・レビトラなど)の内服でした。
衝撃波治療はその薬物療法とはまったく異なるアプローチをとるもので、「勃起力を一時的に補助する」のではなく、「勃起に必要な血管環境を物理的に再建する」ことを目的としています。
治療の性格上、相応の期待を持つ方が多い一方で、どのような仕組みで効果が生まれるのか、日本国内ではどういった位置づけの治療なのかを正しく理解したうえで受診することが重要です。
低強度体外衝撃波(LI-ESWT)が血管を修復する仕組み
低強度体外衝撃波療法は、もともと尿路結石の破砕や整形外科の難治性疼痛、虚血性心疾患の治療に使われてきた衝撃波技術の応用です。
尿管結石に使う衝撃波のおよそ10分の1程度の強さに抑えた低強度の波を、陰茎と陰茎脚部に照射します。
衝撃波を受けた血管内皮細胞からは、VEGFと呼ばれるたんぱく質が分泌されます。
VEGFとは血管内皮増殖因子のことで、新しい毛細血管を形成する働きを持ちます。
加齢や生活習慣病によって傷んだ陰茎海綿体の血管の代わりに、新しい血管が形成されることで、勃起時の血流が改善するという仕組みです。
日本性機能学会・日本泌尿器科学会が発行したED診療ガイドライン第3版には、低強度体外衝撃波療法について「治療メカニズムは低強度体外衝撃波により血管新生が促進され、その結果、血管内皮機能および血流動態改善が期待される」と明記されています。
現在、国内で使用されている主な機器はレノーヴァ(イスラエルのDirex社製)とED-MAX(スイスのSTORZ MEDICAL社製)の2種類です。
どちらも1回の施術時間は約20〜30分程度で、麻酔は不要です。
痛みについては、いずれの機器も強い刺激は生じにくい設計になっています。
治療の流れは以下の通りです。
- 受診・問診・医師による診察
- 陰茎部および陰茎脚部へのジェル塗布
- アプリケーターを患部に当てて衝撃波を照射(1回20〜30分程度)
- 施術後はそのまま帰宅可能(ダウンタイムなし)
1クールの治療回数は機器によって異なります。
レノーヴァは週1回×4回、ED-MAXは週2回を隔週で計6回が基本とされており、治療期間はそれぞれ約1か月と約5〜6週間です。
留意しておきたいのは、この治療が即効性を持たない点です。
血管新生には生物学的な時間が必要であり、効果を実感するまでに数週間から1か月以上かかることが一般的です。
「施術当日から勃起力が上がる」という類の治療ではないことを、はじめから理解しておく必要があります。
ED薬(PDE5阻害薬)との治療目的の違い
PDE5阻害薬とは、シルデナフィル(バイアグラ)、タダラフィル(シアリス)、バルデナフィル(レビトラ)などのED治療薬の総称です。
性的刺激に反応して陰茎海綿体内のcGMP分解酵素(PDE5)を阻害し、血管を一時的に拡張させて勃起を補助します。
重要なのは、PDE5阻害薬は「血管を修復する薬」ではないという点です。
薬の効果が持続している時間帯に血流を補助するものであり、服用をやめれば血管の状態は変わりません。
毎回の性行為前に服用が必要になります。
ED衝撃波治療との最も大きな違いは、この「対症療法か、構造的な改善か」という治療の目的そのものにあります。
以下の表で両者の特徴を整理しました。
| 比較項目 | ED薬(PDE5阻害薬) | 衝撃波治療(LI-ESWT) |
|---|---|---|
| 治療の目的 | 勃起の一時的な補助 | 血管新生による根本的な改善 |
| 効果の発現 | 服用後30〜60分 | 1クール終了後数週間〜 |
| 効果の持続 | 薬効時間内のみ | 1〜2年程度の持続が報告されている |
| 副作用の可能性 | 頭痛、顔のほてり、鼻づまりなど | 現時点での重大な副作用報告なし |
| 使用方法 | 性行為のたびに服用 | 週1〜2回の通院(計4〜6回) |
| 保険適用 | 一部あり(不妊治療目的) | なし(自由診療) |
| 主な適応 | ほぼすべてのEDタイプ | 主に血管性ED |
ここで注意が必要なのは、衝撃波治療がPDE5阻害薬の「上位互換」というわけではない点です。
ED診療ガイドライン第3版が示す適応は「血管性EDで、重症度が中等度まで、65歳未満」という条件が前提です。
心因性EDや神経性EDが主因の場合、衝撃波による血管新生アプローチが症状の根本にアクセスできない可能性があります。
また、PDE5阻害薬が奏功している方に対して、衝撃波治療に切り替えることを急ぐ必要はありません。
衝撃波治療が特に意義を持つ場面は、PDE5阻害薬の効果が十分でない方、副作用が心配な方、心疾患など服薬に制限がある方です。
どちらの治療が自分に適しているかは、EDの原因がどこにあるかによって変わります。
自己判断で治療法を決めるのではなく、まず泌尿器科専門医の診察を受けて原因を特定することが最初の一歩です。
保険適用外・未承認医療機器としての現在の位置づけ
ED衝撃波治療は、2026年4月時点において日本国内ではED治療を目的とした医療機器としての薬機法承認を受けていません。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の承認を受けた機器が存在しないため、健康保険の適用もなく、すべて自由診療となります。
衝撃波技術そのものは、整形外科の難治性疼痛や虚血性心疾患、創傷治癒などの領域では国内でも承認・臨床応用されてきた歴史があります。
ED目的での承認が進んでいないのは、日本の医療機器審査における手続き上の問題が大きく、海外では状況が異なります。
欧州泌尿器科学会(EAU)の最新ガイドライン(2025年)では、低強度体外衝撃波療法はPDE5阻害薬が無効または効果が低下した患者に対する第一選択治療のひとつとして採用されています。
また、国際衝撃波学会の合同声明においても、EDはLI-ESWTの適応症として明確に位置づけられています。
日本性機能学会・日本泌尿器科学会の「男性性機能障害診療ガイドライン2025年版」においても、LI-ESWTはEDの治療選択肢として記載されており、国内の医学会も存在そのものを否定しているわけではありません。
未承認医療機器として治療を行う場合、医師は患者に対してその旨を十分に説明し、文書による同意(インフォームド・コンセント)を取得する義務があります。
信頼できるクリニックでは、初診時に未承認医療機器であること、国内外のエビデンスの現状、想定されるリスクと費用について丁寧な説明があるはずです。
現時点のエビデンスは「一定の条件下で有効性が期待できる」という水準であり、すべての患者に同じ結果が出るとは言えません。
また、医療費としての費用はクリニックによって異なりますが、1クールで20万〜30万円程度が目安です。
治療開始前に総費用を確認し、納得したうえで治療を受けることを勧めます。
衝撃波治療で効果が見込めるED・見込みにくいEDの違い

衝撃波治療が効果を発揮しやすいのは、血管の機能低下が主な原因となっている血管性ED(器質性EDの一分類)です。
すべてのEDに有効というわけではなく、EDの原因によって期待できる効果の大きさは大きく変わります。
EDの原因は、器質性(血管性・神経性・ホルモン性など)、心因性、混合性、薬剤性の4つに大別されます。
日本性機能学会・日本泌尿器科学会の「男性性機能障害診療ガイドライン2025年版」でもこの分類が示されており、治療法の選択は原因のタイプによって変わると明記されています。
衝撃波治療を受ける前に、まず自分がどのタイプのEDに当てはまるかを医師に診断してもらうことが、治療効果を左右する最初の判断になります。
適応となる可能性が高い血管性EDの特徴
血管性EDとは、陰茎海綿体に血液を送る動脈が動脈硬化などの影響で狭窄・劣化し、勃起に必要な血流が確保できなくなった状態をいいます。
加齢・糖尿病・高血圧・脂質異常症・喫煙などの積み重ねによって引き起こされるもので、40代以降のEDの主な原因として位置づけられています。
愛媛大学医学部泌尿器科の資料によると、糖尿病を患っている男性のほぼ半数、高血圧症を持つ男性のほぼ4人に1人が、程度の差はあるもののEDを抱えているとされています。
また昭和大学藤が丘病院泌尿器科の専門医によれば、陰茎動脈の直径は約1mmと全身の動脈のなかでも最も細く、動脈硬化が最初に現れやすい部位のひとつとされています。
動脈硬化の進行が心臓や脳の症状として現れるより先に、EDという形で信号を発していることも少なくありません。
日本性機能学会・日本泌尿器科学会のED診療ガイドライン第3版は、LI-ESWTの適応について「血管性EDである」と明示しています。
7件の無作為化比較試験および前向き症例対照研究のうち6件が、糖尿病・高血圧・脂質異常症・虚血性心疾患などの生活習慣病を基礎疾患に持つ血管性EDを対象としており、神経性EDは研究対象から除外されています。
血管性EDとして衝撃波治療の適応となりやすいのは、次のような状態です。
- 40代以降で動脈硬化や生活習慣病の既往がある
- 勃起はするが硬さが不十分、または維持できない(中折れ)
- PDE5阻害薬が一時的には効くが、効果が弱まってきた
- PDE5阻害薬の服用を続けることに抵抗がある
- 心疾患などでPDE5阻害薬の服用に制限がある
これらの条件に複数当てはまる方は、血管性EDである可能性が高く、衝撃波治療が選択肢のひとつとなります。
ただしあくまで医師による診察・問診・必要に応じた検査を経て判断するものであり、自己判断で受診を決定しないようにしてください。
効果が期待しにくい心因性ED・神経性ED
心因性EDとは、血管や神経に器質的な異常がなく、精神的なストレス・不安・過去の性行為の失敗体験・うつ症状などが原因で勃起に支障をきたす状態です。
若年層に多く見られ、日本新薬EDケアサポートの情報によれば30〜40代に多いとされています。
衝撃波治療の作用は血管新生による血流改善であるため、血管に問題がない心因性EDに対しては、直接的なアプローチにはなりません。
「緊張すると勃起しなくなる」「特定の相手とだと勃起しない」「自慰では問題ないが性交時だけ勃起しない」という状態の方は、心因性EDを疑う必要があります。
このタイプのEDに対しては、カウンセリング・認知行動療法・場合によっては精神科的な治療が主体となります。
神経性EDは、前立腺がんや直腸がんの手術後、脊髄損傷、パーキンソン病、脳出血、糖尿病性神経障害などにより、脳から陰茎への勃起指令を伝える神経経路が損傷された状態です。
ED診療ガイドライン第3版に基づく複数の臨床研究では、神経性EDは衝撃波治療の研究対象から一貫して除外されています。
血流を改善しても、勃起指令そのものが伝わらない神経系の問題は解決されないためです。
なお、前立腺がん術後など神経損傷が原因のEDでは、陰茎海綿体注射(ICI)や陰圧式勃起補助具(VED)など別の治療アプローチが推奨される場合があります。
注意が必要なのは、40〜60代に多い「混合性ED」の存在です。
これは血管性の要因と心因性の要因が重なった状態で、「血管は問題ないわけではないが、不安や緊張も強い」というケースです。
この場合、衝撃波治療が部分的には有効でも、心理面のケアが並行して必要になることがあります。
混合性の場合は専門医と治療計画を慎重に相談することが求められます。
年齢・生活習慣病・重症度が治療効果に影響する理由
衝撃波治療の効果は、年齢・生活習慣病の有無・EDの重症度という3つの要素によって大きく左右されます。
治療を検討する前にこれらを把握しておくことで、現実的な効果の見通しを持つことができます。
ED診療ガイドライン第3版が引用する臨床試験のサブ解析では、65歳未満の患者が65歳以上と比較して有効率が高いという結果が示されています。
また、軽度から中等度のEDのほうが重度のEDより治療成績が良好であることも示されており、「早期に治療を受けるほど効果が出やすい」という傾向があります。
重症度の判断には、国際勃起能スコアであるIIEF-5が用いられます。
22点以上が正常、11〜21点が軽度〜中等度のED、10点以下が重度のEDとされており、重度に分類される方では衝撃波治療による改善が限定的になることがあります。
生活習慣病については、以下の表のように理解できます。
| 要因 | 衝撃波治療への影響 |
|---|---|
| 糖尿病 | 血管性・神経性の両方に影響するため、効果にばらつきが生じやすい |
| 高血圧 | 血管性EDの主因となるが、血圧コントロールが伴えば治療効果が期待できる |
| 脂質異常症 | 動脈硬化の進行と関係し、EAUガイドラインの研究でも独立した負の予測因子とされている |
| 喫煙 | 血管内皮機能を持続的に障害するため、治療効果を減弱させる可能性がある |
| 肥満 | 血管機能低下の要因となり、ED改善に影響しうる |
特に糖尿病については、男性性機能障害診療ガイドライン2025年版で「糖尿病のある男性は糖尿病のない男性より10〜15年早くEDを発症する」という報告が引用されており、血管への影響が深刻なほど衝撃波治療の効果にも個人差が生じます。
衝撃波治療を受けるにあたって治療効果を最大化したいなら、禁煙・血圧管理・血糖コントロール・適度な運動などの生活習慣改善を同時に進めることが重要です。
これは治療の有無にかかわらず血管の健康維持につながるものであり、治療効果の持続とも密接に関係します。
まとめると、衝撃波治療に適している方の条件は以下のようにまとめられます。
- 血管性EDと診断されている、もしくはその可能性が高い
- EDの重症度が中等度以下(IIEF-5 11点以上の目安)
- 年齢は65歳未満(より若い層で有効性が高い傾向)
- 心因性・神経性の関与が主因でない
- 喫煙・血糖・血圧などの生活習慣が一定程度管理されている
これらの条件から外れるほど、治療効果が出にくくなる可能性があることを知っておく必要があります。
治療前に確認しておきたいリスクと注意が必要なケース

ED衝撃波治療は、既存の多くの臨床研究において重篤な副作用が報告されていない治療法です。
ただし「副作用の報告がない」という表現は、「絶対に安全である」とイコールではありません。
臨床データの蓄積期間や研究規模には限界があり、個々の体の状態によっては受けられないケースや、リスクが高まるケースがあります。
治療を検討する際は、期待できる効果だけでなく、現時点のエビデンスの限界・禁忌となる体の状態・未承認機器として受診する際の同意の意味を、あらかじめ正確に把握しておくことが求められます。
現時点での副作用報告の状況と臨床試験の限界
現在報告されているLI-ESWTの臨床研究では、重篤な有害事象はいずれの研究でも報告されていません。
日本性機能学会・日本泌尿器科学会が発行したED診療ガイドライン第3版でも「副作用はいずれの研究でも皆無であり安全性が極めて高い」と記載されています。
医学書院が発行する「臨床泌尿器科」78巻13号(2024年12月)においても、LI-ESWTは副作用が少なく将来的にEDの新たな標準治療法としての可能性があると述べられています。
この安全プロファイルは、治療を後押しする重要な根拠であることは間違いありません。
まず、対象となった患者数が比較的少ない研究が多い点です。
ED診療ガイドライン第3版が引用する7件の研究は、それぞれの規模が数十〜100人程度のものが中心です。
大規模な集団で長期にわたって安全性を追跡したデータは、まだ十分に蓄積されていません。
次に、効果の持続期間に関するデータが限定的である点です。
一般的に治療後1〜2年程度の効果持続が報告されていますが、3年・5年後の状態を追跡した長期観察研究はまだ少ない状況です。
また、欧州泌尿器科学会(EAU)のガイドラインでは有効性を認めながらも推奨の強さは「弱い推奨」に分類されており、米国泌尿器科学会(AUA)は「investigational(研究段階の治療)」という位置づけを維持しています。
国際的な学会でも「有望だが確立された標準治療ではない」という評価が現時点での立場です。
施術に伴う局所反応については、出血傾向のある方では照射部位に腫脹や内出血が生じる可能性があることが一部クリニックの公式情報でも示されています。
照射部位に炎症が起きるリスクも、ごくまれながら報告されています。
これらの情報は、治療を否定するためのものではありません。
現時点での科学的な立場をありのままに理解したうえで受診してほしいという観点から、正確にお伝えしています。
出血傾向・血液凝固障害・特定疾患がある場合の禁忌
衝撃波治療には、受けることができない方の条件(禁忌)が定められています。
これはレノーヴァ・ED-MAXいずれの機器においても共通する基本的な安全管理上の要件です。
以下の状態に当てはまる方は、治療を受けられない可能性があります。
| 禁忌・注意が必要なケース | 理由 |
|---|---|
| 抗凝固薬・抗血小板薬を服用している | 衝撃波による組織への刺激が局所的な出血リスクを高める可能性がある |
| 6か月以内に心筋梗塞・重篤な不整脈を発症した | 循環器系への負荷を避ける必要がある |
| 血栓症がある | 衝撃波刺激が血栓に影響する可能性を排除できない |
| 重篤な血液疾患がある | 出血リスクが通常より高まるため |
| 照射部位に悪性腫瘍がある | 衝撃波による血管新生が腫瘍の増殖を促進する可能性がある |
| 照射部位に化膿性疾患がある | 感染が拡大するリスクがある |
| ペースメーカーを使用している | 電子医療機器への干渉リスク |
| 成長期の未成年者 | 発育中の組織への影響が予測できない |
抗凝固薬については、ワーファリン(ワルファリン)・エリキュース・イグザレルトなどを服用中の方が当てはまります。
心房細動・深部静脈血栓症・人工弁置換後などで服用している方は多く、気づかずに受診しようとしているケースもあります。
また、がん治療中の方や悪性腫瘍の既往がある方も、治療部位や状況によっては慎重な判断が必要です。
衝撃波による血管新生の促進作用が、腫瘍周囲の組織に予期せぬ影響を与えるリスクを完全には否定できないためです。
初診時には、服用中の薬(市販薬・サプリメントを含む)と既往歴を漏れなく医師に伝えることが不可欠です。
「大したことのない薬だから」と判断せず、すべての情報を正確に申告することが、安全な治療を受けるための前提条件です。
未承認機器であることを踏まえたうえでの同意の重要性
ED衝撃波治療に使われるレノーヴァ・ED-MAXは、2026年4月時点でED治療を目的とした医療機器としての薬機法承認を日本で受けていません。
こうした未承認医療機器を用いて治療を行う場合、医師には患者に対して事前に十分な説明を行い、書面による同意を取得する義務があります。
この同意(インフォームド・コンセント)は、単なる手続き上のサインではありません。
治療を受ける方が、機器の承認状況・現時点のエビデンスの程度・期待できる効果の範囲・費用・起こりうるリスクをすべて理解したうえで、自分の意思で治療を選択したことを確認するものです。
受診する際に確認すべき事項として、以下が挙げられます。
- 使用する機器がED目的での薬機法未承認であることの説明があるか
- 国内外のガイドラインにおける現在の推奨レベルと根拠を説明してもらえるか
- 治療効果が出ない場合の対応について説明があるか
- 総費用と追加費用が生じる条件を明示してもらえるか
- 禁忌の確認を含む問診・診察が初診時に行われるか
医療行為において「確実」という言葉は本来使えません。
また、クリニックによってはローン契約や高額パッケージを初診当日に勧めるケースがあります。
その場では判断せず、一度持ち帰って検討する時間をとることが賢明です。
消費者庁・国民生活センターによれば、医療サービスに関するトラブルの多くは「説明不足のまま高額契約をしてしまった」という事例です。
急かされるように感じた場合は、冷静に判断する時間を求めてください。
未承認機器であることは、治療を避けるべき絶対的な理由ではありません。
前提情報を正確に把握し、納得したうえで選択することが、後悔のない受診につながります。
主要2機種レノーヴァとED-MAXの治療回数と期間の違い

ED衝撃波治療に使われる機器として、国内クリニックで広く採用されているのがレノーヴァ(RENOVA)とED-MAX(セルインパクト)の2種類です。
どちらも低強度体外衝撃波を陰茎に照射して血管新生を促すという治療の原理は同じですが、照射方式・1クールの回数・治療期間が異なります。
どちらが「優れている」という単純な話ではなく、どの機器を導入しているかはクリニックによって異なるため、受診先を選ぶ際にどちらの機器かを確認しておくことが実際のスケジュール調整に役立ちます。
以下の表で2機種の主な違いを整理します。
| 比較項目 | レノーヴァ | ED-MAX(セルインパクト) |
|---|---|---|
| メーカー | イスラエルDirex社 | スイスSTORZ MEDICAL社 |
| 照射方式 | 線状照射(広範囲均一) | 点状照射(集中的) |
| 1回の照射数 | 約3,600発 | 約3,000発(両側) |
| 1回の施術時間 | 約15〜30分 | 約15〜20分 |
| 1クールの回数 | 4回 | 6回 |
| 標準的な治療間隔 | 週1回 | 週1〜2回 |
| 治療期間 | 約1か月 | 約5〜6週間 |
| 休止期間(1クール内) | なし | なし(最新プロトコル) |
レノーヴァ(週1回×4回)の治療スケジュール
レノーヴァはイスラエルのDirex社が開発した衝撃波治療機器です。
1回の施術で陰茎幹と陰茎脚の左右計4か所にジェルを塗布し、アプリケーターを当てて衝撃波を照射します。
1か所あたりの照射時間は約5分で、1回の施術全体で約15〜30分程度です。
照射はハンズフリーで行えるため、治療効率が高い設計になっています。
治療スケジュールは「週1回×4回で1クール(約1か月)」が標準とされています。
1クール内に休止期間は設けられておらず、毎週同じ曜日に通院する形で治療が進みます。
ダウンタイムはなく、施術当日に性行為を含む通常の日常生活を送ることができます。
Dクリニック メンズヘルスが日本国内で実施した臨床研究(484名対象)では、週1回×4週間の治療で71.1%の患者が治療に満足という結果が得られています。
また、従来法(ED1000)が12回の治療を要していたものを、レノーヴァは4回で同等の効果に達することが示されており、通院回数の面での負担軽減が大きな特徴となっています。
ユニティクリニックの公式情報では、レノーヴァは60〜80%の方に効果があると示されています。
効果を実感するまでの目安としては、血管新生には一定の生物学的な時間が必要なため、最終回の施術から数週間後に変化を感じる方が多い傾向にあります。
1クール終了後に医師が効果を評価し、追加施術が必要かどうかを判断します。
高齢の方や重症度が高い方では、2クール(計8回)が推奨されるケースもあります。
ED-MAX(週1〜2回・全6回)の治療スケジュール
ED-MAXはスイスのSTORZ MEDICAL社が製造するセルインパクト(CELLIMPACT Ultra)を用いた衝撃波治療です。
同社の衝撃波技術は泌尿器科領域を含む世界で1,000万件以上の症例に使用された実績を持ちます。
ED-MAXの照射方式は点状照射で、照射範囲を集中させることでよりピンポイントな治療が可能です。
1秒間に4発の高速照射が可能な設計で、1回の施術時間は約15〜20分程度です。
1回の治療で両側合計約3,000発を照射します。
治療スケジュールは「週1〜2回×全6回で1クール(約5〜6週間)」が基本です。
施術後に陰茎部位が熱く感じる方がいますが、これは血管が拡張している状態を示しており、1〜2日で治まります。
通院頻度がやや高いため、週のスケジュール調整が必要になる場合があります。
札幌中央クリニックメンズが引用する帝京大学医学部泌尿器科学講座の臨床試験(ED-MAX/ED1000使用)では、1クール後の有効率は75%との結果が得られており、治療1か月目から国際勃起機能スコア(IIEF)の改善が確認され、その効果が1年後まで持続することも示されています。
また、東京品川ゼウスクリニックの引用データによれば、PDE5阻害薬(バイアグラ等)が効かなかった患者でも、6回のED-MAX治療で76.5%に明らかな勃起機能の改善が確認されています。
薬物療法が無効だった方に対しても一定の効果が期待できることは、ED-MAXを選択する理由のひとつになります。
なお、西南泌尿器科クリニック(泌尿器科専門クリニック)の情報によれば、週1回×6回のプロトコルも採用されているなど、クリニックによって通院間隔の設定が異なる場合があります。
受診前に施術スケジュールを具体的に確認しておくことを勧めます。
1クール終了後にメンテナンスが必要になるケース
レノーヴァ・ED-MAXいずれも、1クールで形成された新しい血管がその後すぐに消失するわけではありません。
一般的に治療後1〜2年程度の効果持続が報告されていますが、個人差があり、生活習慣や基礎疾患の進行状況によって効果の持続期間は変わります。
1クール完了後のフォローアップとして、多くのクリニックでは最終施術の数週間後に効果確認の再診が設定されています。
この再診で医師が現在の状態を評価し、追加施術の必要性を判断します。
メンテナンス(再治療)が必要になりやすい状況として、以下のケースが挙げられます。
- 糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病が引き続きコントロールされていない
- 喫煙を続けている(血管内皮機能を継続的に損傷する)
- 加齢による血管機能の再低下が進んでいる
- 1クール後の効果が部分的にとどまり、医師が追加照射を推奨した
メンテナンスの頻度や時期は一律ではなく、「効果が落ちてきたと感じたら相談する」という形が多くの専門クリニックで採用されています。
東京品川ゼウスクリニックの情報では、1クール終了後に「継続プラン」として必要に応じた追加治療が可能であることが示されています。
注意が必要なのは、「メンテナンスが必要」と言われて無制限に通院を続けるケースです。
治療の目的は勃起機能の改善であり、効果の評価を明確にしないまま施術回数を増やし続けることは、費用の不必要な増大につながります。
メンテナンスを行う場合は、現在の状態の評価と期待できる追加効果の根拠を医師に確認したうえで判断してください。
ED衝撃波治療にかかる費用の相場と長期コストの考え方

ED衝撃波治療は保険が適用されない自由診療であり、費用はすべて自己負担となります。
治療を検討するうえで、費用は現実的に判断すべき重要な要素です。
1クールの費用相場と、ED薬の継続使用と比較した場合の長期コストについて整理します。
1クールあたりの費用目安とクリニックごとに差が出る理由
2026年4月時点で衝撃波治療を提供している主なクリニックの費用目安は以下の通りです。
いずれも各クリニック公式サイトに掲載されている情報をもとにしています。
| クリニック | 機器 | 1クールの費用(税込) | 1回あたりの費用(税込) |
|---|---|---|---|
| Dクリニック メンズヘルス | レノーヴァ(4回) | 280,000円(セット割で246,400円) | 77,000円(通常) |
| ユニティクリニック(ユナイテッドクリニックグループ) | レノーヴァ(4回) | 297,000円 | 約74,250円 |
| イースト駅前クリニック(名古屋栄院) | レノーヴァ(4回) | 270,600円 | 67,650円 |
| 大阪梅田中央クリニック | ED-MAX(6回) | 198,000円 | 55,000円(初回27,500円) |
上記の通り、1クールの費用はおよそ20万〜30万円が目安です。
クリニックや機器の種類によって差があり、同じレノーヴァを使用している場合でも2〜3万円の幅が生じます。
なお、初診料や再診料が別途かかるクリニックと、施術費用に含まれているクリニックがあるため、受診前に総額を確認することを勧めます。
価格に差が生じる理由としては、次の要素が関係しています。
まず、機器の導入・維持コストです。
レノーヴァ・ED-MAXはいずれも高額な医療機器であり、その償却コストが施術費用に反映されます。
機器の新旧や型番によって性能が異なる場合もあります。
次に、医師の専門性と診療体制です。
泌尿器科専門医が常駐し、詳細な問診・適応評価・経過観察まで行うクリニックは、適切なケアにコストが反映されます。
施術だけを行う体制より手厚い分、費用が高めになることがあります。
また、クリニックの立地も影響します。
都市部の主要駅周辺に立地するクリニックは家賃等の固定費が高く、地方・郊外のクリニックより費用が高めになる傾向があります。
費用の安さだけで選ぶことは勧めません。
安価な設定であっても、医師による適応評価が不十分なまま施術を行うクリニックや、未承認機器であることの説明が省略されているケースもあります。
費用と医療の質のバランスを評価することが重要です。
ED薬を継続服用した場合との長期コスト比較
衝撃波治療の費用が高額に見えることから「ED薬のほうが安く済むのでは」と考える方が多いのは当然です。
長期的な視点でコストを比較してみます。
2026年4月時点のED薬の費用目安は以下の通りです。
いずれもクリニック公式情報をもとにした参考値です。
| 薬剤の種類 | 1錠あたりの費用目安(税込) |
|---|---|
| バイアグラ(シルデナフィル)先発品50mg | 1,500〜1,650円 |
| バイアグラジェネリック50mg | 440〜1,030円 |
| シアリスジェネリック(タダラフィル)20mg | 1,430〜1,540円 |
| タダラフィル(安価なオンラインクリニック) | 608〜669円 |
月に4回ED薬を使用した場合の年間費用の目安は次の通りです。
- バイアグラジェネリック(700円/錠想定)× 4回 = 月2,800円 → 年間33,600円
- シアリスジェネリック(1,430円/錠)× 4回 = 月5,720円 → 年間68,640円
- 安価なオンライン処方(669円/錠)× 4回 = 月2,676円 → 年間32,112円
月に8回使用した場合は上記の倍になります。
これを衝撃波治療と比較すると、1クール約25万〜30万円の衝撃波治療を受け、効果が2年間持続し、その間ED薬を使用しなくなった場合、節約できる薬代は最大でも年間3〜7万円程度(月4〜8回使用の範囲)です。
つまり、純粋に薬代の節約という観点だけで衝撃波治療の費用を回収するには、長い年月が必要です。
この比較が示すのは、「衝撃波治療はED薬より経済的に得」という単純な結論ではありません。
衝撃波治療の主な価値は、毎回服薬する必要のない状態を目指すという点、PDE5阻害薬の副作用(頭痛・顔のほてり等)から解放される点、薬を飲めない体の状態でも治療できる点にあります。
これらをどう評価するかは、個人の生活スタイルや価値観によって変わります。
一方で、衝撃波治療が効果を発揮しないケースや、効果が短期間で減衰した場合には、ED薬との併用や再治療が必要になります。
その場合、衝撃波治療費に加えてED薬の費用もかかるため、総コストが想定より高くなることも念頭に置く必要があります。
費用の判断は、治療の目的・自分のEDのタイプ・医師の適応評価・生活習慣改善の意志と合わせて総合的に考えることが大切です。
ED衝撃波治療を提供しているクリニック比較

ED衝撃波治療は自由診療であり、提供するクリニックはED治療薬のみを扱うクリニックと比べるとまだ限られています。
治療を受けるクリニックを選ぶ際には、料金だけでなく、使用機器の種類・医師の専門性・適応の確認体制・通いやすさを総合的に確認することが大切です。
以下では、2026年4月時点で衝撃波治療(レノーヴァまたはED-MAX)の提供を公式サイトで確認できたクリニックを紹介します。
いずれも公式サイトに掲載されている情報をもとに記載しています。
Dクリニック メンズヘルス
Dクリニック メンズヘルス

Dクリニック メンズヘルスは、1999年の開院以来、累計延べ320万人超の患者が来院した実績を持つメンズヘルス特化型のクリニックグループです。
ED治療・男性更年期治療・男性妊活治療などを専門に扱い、全国6院を展開しています。
ED衝撃波治療としてはレノーヴァ(RENOVA)を導入しており、対応院は札幌・東京・新宿・名古屋・大阪の5院です。
なお、福岡院ではレノーヴァは提供されておらず、ED治療薬(シアリス・エレマックス)のみの対応となっています。
衝撃波治療を希望する場合は、受診前に最寄り院の対応状況を公式サイトで確認することを勧めます。
診療体制の特徴として、診察から施術まですべて男性医師・男性看護師が担当しています。
完全予約制・完全個室での対応を採用しており、待合室での他患者との接触を最小限に抑えた環境が整っています。
また、料金は公式サイトにすべて掲載されており、都度払い制を採用しているため、先払いや医療ローンの契約を求められる心配がありません。
治療の前には問診・医師による診察が行われ、院内倫理委員会の審査・承認を経た治療として実施されています。
東京院・大阪院の監修医師には、順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科教授の辻村晃医師が在籍しており、泌尿器科専門医・生殖医療専門医の知見に基づいた診療体制が整えられています。
各院の所在地とアクセスは以下の通りです。
札幌院は、JR札幌駅東コンコース南口から徒歩3分・地下鉄東豊線さっぽろ駅19番出口直結という立地です。
地下道からビルに直接入れる構造のため、降雪・降雨時でも濡れずに来院できる点は、北海道在住者にとって通院のしやすさに直結します。
東京院は東京駅直結のパシフィックセンチュリープレイス丸の内10Fに入居しています。
新幹線での遠方からの利用も含め、関東以北にお住まいの方にとってアクセスしやすい立地です。
新宿院はJR新宿駅東口から徒歩3分・新宿三丁目駅B7出口から徒歩1分の位置にあります。
仕事帰りや外出ついでに立ち寄りやすい利便性があります。
名古屋院は、地下鉄矢場町駅から徒歩5分・栄駅から徒歩10分ほどの栄エリア(エフエックスビル内)に立地しています。
1Fにアップルストアが入るビルが目印です。
大阪院は大阪駅桜橋出口から徒歩5分の梅田エリア(明治安田生命大阪梅田ビル21F)です。
JR・地下鉄・私鉄各線が集中する大阪駅・梅田駅周辺からアクセスでき、関西方面在住の方が通院しやすい立地です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営 | Dクリニック メンズヘルス(医療法人社団ウェルエイジング) |
| 衝撃波機器 | レノーヴァ(RENOVA) |
| 対応院 | 札幌院・東京院・新宿院・名古屋院・大阪院(計5院) |
| 衝撃波治療料金 | 1回77,000円(税込)/ 4回セット246,400円(税込) |
| 診察体制 | 男性医師・男性看護師のみ / 完全予約制・完全個室 |
| 支払方法 | 都度払い(現金・クレジットカード) |
| 初診料 | 3,300円(税込)※ |
| 公式サイト | https://menshealth.d-clinicgroup.jp/ |
※初診料は料金ページ記載に基づきますが、変更の可能性があるため受診前に公式サイトでご確認ください。
注意点として、各院の具体的な診療時間やスケジュールは院ごとに異なり、また休診日・年末年始対応も院によって変わります。
受診前に各院の公式ページで最新情報を確認することをお勧めします。
ユニティクリニック(ユナイテッドクリニックグループ)
ユニティクリニック

ユニティクリニックは、医療法人社団康英会ユナイテッドクリニックグループが運営するED・早漏・AGA治療を専門とするクリニックです。
グループ全体として関東・関西に複数院を展開していますが、ED衝撃波治療(レノーヴァ)を提供しているのは、ユニティクリニック上野駅前院のみです。
ユニティクリニック上野駅前院では2024年4月よりレノーヴァによる衝撃波治療を開始しており、グループ内で唯一の衝撃波治療対応院となっています。
「他の院でも受けられますか」という問い合わせが来ることがあるようですが、公式サイトに「ユニティクリニック上野駅前院でのみ取り扱っています」と明記されているため、必ず受診前に確認することを勧めます。
アクセス面では、各線上野駅の中央改札口から徒歩0分(約10秒)という国内でも有数の利便性の高い立地です。
駅前の大きな歩道橋からクリニックの看板が確認でき、ビルの1階に吉野家が入る目印のある6階にあります。
エレベーターがビルの外から見えない構造になっているため、通行人の目を気にせず来院できる点はデリケートな治療を受けるうえでの配慮として評価できます。
診療時間は月曜から土曜が11時から20時まで、日曜・祝日は10時から17時までと設定されています。
仕事帰りの来院にも対応できる時間帯であり、受診のハードルが比較的低い体制です。
なお、ED治療薬の処方は予約なしで受け付けていますが、レノーヴァによる衝撃波治療は事前予約が必須です。
初めて衝撃波治療を希望する場合は、来院前に予約専用ダイヤルに電話または予約フォームから申し込む必要があります。
初診・再診の診察料は無料です。
治療費は施術ごとの都度払いとなっており、先払いや長期契約を強要されることなく受診できます。
1回目(初回)が69,000円、2〜4回目がそれぞれ76,000円で、1クール(4回)の合計は297,000円(税込)です。
このグループには「ユナイテッドクリニック」という名称の別運営主体のクリニックも存在し、名称が混同されるケースがあると公式サイトが注意喚起しています。
「ユナイテッドクリニック」で検索した際に別法人のクリニックが表示されることがあるため、受診を検討する場合はURLと医療法人名(医療法人社団康英会)で確認することを勧めます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| クリニック名 | ユニティクリニック上野駅前院(ユナイテッドクリニックグループ) |
| 運営法人 | 医療法人社団 康英会 ユナイテッドクリニック・グループ |
| 衝撃波機器 | レノーヴァ(RENOVA)※上野駅前院のみ |
| 住所 | 〒110-0005 東京都台東区上野7-3-2 ピナクルプロパティーズ上野駅前ビル 6階 |
| アクセス | 各線上野駅 中央改札口から徒歩0分(約10秒) |
| 電話番号 | 03-6802-7972 |
| 予約専用ダイヤル | 0120-123-527 |
| 診療時間 | 月〜土 11:00〜20:00 / 日・祝 10:00〜17:00 |
| 衝撃波治療料金 | 初回69,000円・2〜4回目各76,000円(1クール合計297,000円・税込) |
| 診察料 | 無料 |
| 支払方法 | 都度払い(現金・クレジットカード) |
| 公式サイト | https://unity-clinic.com/ |
イースト駅前クリニック
イースト駅前クリニック
イースト駅前クリニックは、2008年の開院以来、ED治療・AGA治療を中心とした男性専門のクリニックとして全国に拡大してきたグループです。
2026年4月時点で北海道から九州まで全国40院以上を展開しており、公式サイトには累計診療実績300万人超が記されています。
クリニック名が示す通り、ほぼすべての院が主要駅から徒歩1〜2分以内に立地している点がグループ全体の特徴です。
ED衝撃波治療機器としてはモアノヴァ(MORENOVA)を採用しています。
モアノヴァはイスラエルのDirex社が開発したED専用の衝撃波治療機器であり、レノーヴァと同じメーカーによる後継機種にあたります。
1回の照射時間が約15分と短く、週1回×5回(全5回)を1クールとしています。
公式サイトには「イースト駅前クリニックの提携院で衝撃波治療を受診できます」と記載されており、新宿西口院・金沢院では提供が公式サイト上で確認できています。
受診を検討する場合は、最寄りの院が衝撃波治療に対応しているかどうかを来院前に公式サイトまたは電話で確認することが必要です。
治療においてイースト駅前クリニックが推奨しているのは、モアノヴァとED治療薬の併用です。
公式サイトでは「モアノヴァとED薬を併用することをイースト駅前クリニックではオススメしています」と明記されており、衝撃波による血管新生とED薬による血流サポートを組み合わせることで、より効果が期待できるというスタンスをとっています。
施術の流れは、医師の問診・診察後にジェルを塗布し、専用アプリケーターで照射するというもので、所要時間は1回約15分です。
痛みや副作用の報告はなく、施術後そのまま帰宅できます。
なお、モアノヴァの施術後に陰茎部位が一時的に熱く感じることがありますが、これは血管が拡張している状態を示すもので1〜2日程度で治まるとされています。
グループ共通の診療体制として、初診料・再診料は無料です。
医師・スタッフはすべて男性で、男性特有のデリケートな悩みを相談しやすい環境づくりがされています。
ED薬の処方は原則として予約不要ですが、衝撃波治療は事前予約が必要です。
衝撃波治療対応が確認できている院のアクセス概要は以下の通りです。
新宿西口院は、JR各線・京王線・小田急線の新宿駅西口から徒歩2分、東京メトロ新宿駅8番出口から徒歩2分の立地です。
新宿エリアの複数路線利用者にとってアクセスが良好です。
金沢院は金沢市内の主要交通拠点近くに立地しています。
石川県・富山県・福井県など北陸エリア在住の方が衝撃波治療を検討する際の選択肢になる院です。
詳細なアクセスは公式サイト(https://eastcl.com/kanazawa/)でご確認ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| クリニック名 | イースト駅前クリニック(医療法人社団イースト会) |
| 衝撃波機器 | モアノヴァ(MORENOVA)※一部提携院のみ |
| 衝撃波治療確認済み院 | 新宿西口院・金沢院(他は公式サイトで要確認) |
| 衝撃波治療料金 | 1回45,100円(税込)/ 5回1クール225,500円(税込) |
| 衝撃波治療回数 | 週1回×5回・1回約15分 |
| 診察料 | 無料(初診・再診とも) |
| 診療体制 | 男性医師・男性スタッフのみ / 予約不要(ED薬のみ) |
| 全国展開院数 | 40院以上(2026年4月時点) |
| 公式サイト | https://www.eastcl.com/ |
レオクリニック恵比寿
レオクリニック恵比寿

レオクリニック恵比寿は、医療脱毛・AGA治療・ED治療・美肌治療・肥満治療を扱う男性向け総合美容クリニックです。
「男磨き」をコンセプトに掲げており、ED治療のみに特化した院ではなく、男性の健康と外見ケアをまとめて提供している点が他院と異なります。
ED衝撃波治療としてはED-MAX(体外衝撃波治療)を導入しており、公式サイトのメニューに「ED-MAX(衝撃波)治療」として明示されています。
機器はスイスのSTORZ MEDICAL社の技術をもとにしたセルインパクトを使用しており、低出力衝撃波によるVEGF分泌を促して血管新生を誘導するという仕組みは他院のED-MAX使用クリニックと同様です。
治療の特徴として、1クールは全6回の照射で構成されています。
治療スケジュールには2つの選択肢があります。
1つ目は週1回×6週間という標準プロトコルで、通院ペースが抑えられるぶん仕事が忙しい方でも継続しやすい設定です。
2つ目は週2回(中2日以上を空ける)×数週間の後に1週間の休憩をはさみ、再度週2回というより集中した照射プロトコルです。
どちらが適しているかは医師の診察で判断されます。
1回の施術時間は約20分で、施術後すぐに帰宅できます。
公式サイトの説明では、比較的年齢が若い方は1回目から効果を感じやすい方が多いという記載があります。
また、ED治療薬で一定の効果を感じている方には心因性EDへの効果も期待できるという考え方を示しており、血管性ED以外にも一定の適応可能性を示しています。
診察からカウンセリング・施術まで、すべて男性スタッフ(医師・看護師)が担当しています。
無料カウンセリングを設けており、初診前に治療の疑問点を確認してから受診できる体制が整っています。
アクセスについては、東京メトロ日比谷線・恵比寿駅5番出口を出てすぐという立地で、地下鉄利用者には非常に通いやすい環境です。
JR恵比寿駅西口からは徒歩約3分です。
渋谷・恵比寿エリアにお勤めの方や、都心の複数路線が集まる恵比寿・渋谷方面からアクセスする際に便利な立地といえます。
なお、駐車場・駐輪場の設備はなく、公式サイトでは周辺への駐車・駐輪禁止が明示されているため、来院は公共交通機関の利用が必要です。
注意点として、2026年4月時点において、ED-MAX治療の料金は公式サイトに掲載されていません。
受診前に無料カウンセリングまたは電話で費用を確認することを勧めます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| クリニック名 | レオクリニック恵比寿 |
| 衝撃波機器 | ED-MAX(セルインパクト・STORZ MEDICAL社技術) |
| 住所 | 〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1丁目2-9 小林ビル7階 |
| アクセス | 東京メトロ日比谷線・恵比寿駅5番出口すぐ / JR恵比寿駅西口から徒歩3分 |
| 電話番号 | 03-6809-0563 |
| 診療時間 | 月火木金土 11:00〜20:00 / 日・祝 11:00〜19:00 |
| 休診日 | 水曜・年末年始 |
| 衝撃波治療回数 | 1クール6回(週1回×6週間 または 集中プロトコル) |
| 衝撃波治療料金 | 公式サイト非掲載(要カウンセリング・電話確認) |
| 診察体制 | 男性医師・男性看護師のみ |
| 無料カウンセリング | あり(Web予約対応) |
| 公式サイト | https://leoclinic.jp/ |
大阪梅田中央クリニック
大阪梅田中央クリニック

大阪梅田中央クリニックは、ED薬処方・ICI注射・ED衝撃波治療(ED-MAX)の3種類のED治療を提供する自由診療専門のクリニックです。
「衝撃波治療導入10周年」という記載が公式サイトにあり、2026年4月時点で関西エリアにおいて衝撃波治療の実績が10年に達したグループとして位置づけられています。
全国展開をするグループではなく、大阪梅田の1院で専門性を深めてきた点が特徴です。
ED-MAXはスイスのSTORZ MEDICAL社の技術をもとにした衝撃波治療機器であり、低出力の衝撃波を陰茎に照射してVEGFを分泌させ、血管新生を促すという機序です。
公式サイトには「スイスで作られた最新の医療機器」として説明されています。
費用の面では、当院は他院と比べて入り口の負担が抑えられている点が特徴的です。
初回限定のトライアル1回が27,500円(税込)という設定は、衝撃波治療に踏み出しにくいという患者心理に配慮した価格設定です。
1クール6回コースの総額は198,000円(税込)で、1回あたり33,000円に相当します。
他のクリニックの1クールが25〜30万円前後であることを踏まえると、費用面での選択理由になりうる水準です。
なお、1クール完了後の追加治療はさらに安価になると公式サイトに記載されています。
| 料金内容 | 金額(税込) |
|---|---|
| 初診料・再診料 | 無料 |
| ED-MAX トライアル(初回限定) | 27,500円 |
| ED-MAX 1回(通常) | 55,000円 |
| ED-MAX 5回セット | 172,500円(1回あたり34,500円) |
| ED-MAX 6回セット(1クール) | 198,000円(1回あたり33,000円) |
治療スケジュールには2つのパターンがあります。
パターン①は週2回照射→1週間休止→週2回照射→1週間休止→週2回照射という、全5週間で6回を終えるプロトコルです。
パターン②は週1回×6週間で6回を行うシンプルな通院型で、仕事の合間に通いたい方に向いています。
どちらのパターンも症状や通院可能な頻度に合わせて相談できると公式サイトに記載されています。
アクセスについては、大阪・梅田エリアの主要3路線からいずれも近い立地です。
阪急梅田駅の茶屋町出口からは徒歩1分と非常に近く、JR大阪駅のヨドバシ梅田出口からは徒歩5分、地下鉄御堂筋線梅田駅からは徒歩3分程度です。
ビルの目印はがんこ寿司梅田本店の手前にある備後屋ビルの5階で、エレベーターで上がった右側が入口です。
また、公式サイトではJR大阪駅・阪急梅田駅・地下鉄御堂筋線梅田駅のいずれからも地下道を経由して来院できると詳細なルート案内を掲載しています。
地下道を使えば雨天でもほぼ濡れずに来院できる点は、週に複数回通院が必要な治療期間中に実用的な利点です。
診察体制は男性医師・男性カウンセラーが対応しており、無料カウンセリングを受け付けています。
診療は予約制で、土・日・祝日も診療を行っているため、平日に通院時間を確保しにくい方にも対応できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| クリニック名 | 大阪梅田中央クリニック |
| 衝撃波機器 | ED-MAX(STORZ MEDICAL社技術) |
| 住所 | 大阪府大阪市北区芝田1-5-12 備後屋ビル5F |
| アクセス | 阪急梅田駅 茶屋町出口より徒歩1分 / JR大阪駅 ヨドバシ梅田出口より徒歩5分 / 地下鉄御堂筋線 梅田駅より3分 |
| フリーダイヤル | 0120-344-622 |
| 診療時間 | 10:00〜18:00(予約制)土日祝も診療 |
| 衝撃波1クール料金 | 6回198,000円(税込)※トライアル初回27,500円 |
| 初診料・再診料 | 無料 |
| 診察体制 | 男性医師・男性カウンセラー / 無料カウンセリングあり |
| 公式サイト | https://www.osaka-chuoh.com/ed/ |
恵聖会クリニック(大阪)
恵聖会クリニック

恵聖会クリニックは、大阪を拠点に心斎橋院・京橋院・梅田院の3院を展開する美容外科・美容皮膚科・形成外科のクリニックグループです。
20年以上の診療実績を持つ大阪の老舗美容クリニックとして知られており、ED-MAXによる衝撃波治療はその診療メニューの一つとして提供されています。
ED衝撃波治療機器については、かつては「ED1000」を使用していましたが、2026年4月時点の公式サイトでは最新機種「ED-MAX」に更新済みであることが確認できます。
公式サイトには「従来機種のED1000は9週間かけて12回を1クールとして治療を行っておりましたが、最新機種のED MAXは1週間に1回の6回を1クールとして治療を行え、治療期間の短縮も実現しました」と明記されています。
治療スケジュールが従来の約半分に短縮されたことで、通院負担が大幅に減っています。
治療の内容としては、1回20分程度の衝撃波照射で、痛みはほぼなく副作用の報告もないとされています。
1クールの照射ショット数は両側合計3,000ショットで、週1回のペースで6回が標準的な治療スケジュールです。
1クール終了後も「継続」オプションを設けており、効果を長期間にわたって維持したい方への継続治療にも対応しています。
治療に関する説明の特徴として、公式サイトでは欧州泌尿器科学会(EAU)のガイドラインや日本性機能学会・日本泌尿器科学会のED診療ガイドライン第3版を引用しながら、治療の適応対象が「中等度までの血管性ED」であることを明示しています。
適応に関する医学的根拠を複数の権威ある学会のガイドラインをもとに丁寧に説明していることは、患者が治療の位置づけを理解するうえで参考になります。
料金については、2026年4月15日付けで「新価格」として更新されており、具体的な金額はカウンセリングまたは電話での問い合わせにより確認が必要です。
受診前に各院に直接問い合わせることをお勧めします。
3院のアクセス詳細は以下の通りです。
心斎橋院は大阪市中央区東心斎橋の21心斎橋ビル8Fに立地しており、地下鉄長堀鶴見緑地線・長堀橋駅から南西に約190メートルの距離です。
心斎橋・難波エリアを利用する方にとって便利な立地です。
京橋院は大阪市都島区東野田町のMFK京橋駅前ビル5Fにあり、京阪本線・京橋駅から徒歩1分という駅直近の立地です。
大阪城北側のビジネスエリアからもアクセスしやすい位置にあります。
梅田院は2022年10月に開院した最も新しい院です。
梅田新道の交差点付近の梅新ビル5Fに位置しており、1階に「三田製麺所」が入るビルが目印です。
JR大阪駅・地下鉄梅田駅・阪神梅田駅など複数の路線が集まる梅田エリアからアクセスできます。
いずれの院も完全予約制で運営されており、診療時間は10時から19時が基本です。
| 院名 | 住所 | 電話番号 |
|---|---|---|
| 心斎橋院 | 〒542-0083 大阪市中央区東心斎橋1-7-30 21心斎橋ビル8F | 06-6252-5650 |
| 京橋院 | 〒534-0024 大阪市都島区東野田町2-3-19 MFK京橋駅前ビル5F | 06-6242-5620 |
| 梅田院 | 大阪市北区 梅新ビル5F(詳細は公式サイトで確認) | 06-6342-5650 |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| クリニック名 | 恵聖会クリニック(医療法人 恵聖会) |
| 衝撃波機器 | ED-MAX(最新機種・2026年4月時点) |
| 展開院 | 心斎橋院・京橋院・梅田院(計3院) |
| 1クール回数 | 週1回×6回(1回3,000ショット・約20分) |
| 衝撃波治療料金 | 新価格として更新中(要電話・カウンセリング確認) |
| 診療時間 | 10:00〜19:00 ※完全予約制 |
| 公式サイト | https://www.keisei-cs.com/ |
1クール終了後に効果を実感しにくい場合の医学的な背景と対処の考え方

1クールの衝撃波治療を終えても「以前と変わらない」と感じる患者がいるのは事実であり、その理由は一つではありません。
この治療は血管性EDに対して一定の有効性が示されていますが、すべての患者に同程度の効果が出るわけではなく、効果が出にくい条件がいくつか存在します。
治療後に効果を感じられない場合は、「治療が失敗した」と即座に判断するのではなく、まず理由を整理することが重要です。
そもそも衝撃波治療が効きにくいEDのタイプとは
低強度体外衝撃波治療(Li-ESWT)の主な作用は、陰茎の血管に物理的な刺激を与えて血管新生を促すことです。
この仕組みから、最も効果が期待できるのは「血管性ED」と呼ばれる動脈硬化や血流低下が主な原因のタイプです。
2024年12月に医学書院の臨床泌尿器科に掲載された白井・辻村ら(順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科)による総説でも、「Li-ESWTは血管新生を促進し、特に血管性EDに有効であることが示されている」とまとめられています。
一方で、以下のようなケースでは効果が限定的になりやすいとされています。
- 心因性EDが主な原因のケース(強いストレス・パフォーマンス不安・うつ症状など)
- 神経性ED(脊髄損傷・前立腺手術後の神経損傷など)
- テストステロン低下が主たる原因のホルモン性ED
- 糖尿病・高脂血症のコントロールが不十分で血管障害が高度に進行しているケース
台湾で行われた症例研究(PMC8615607)では、コントロール不良の高脂血症と45歳超という条件が、衝撃波治療の効果不全と独立して関連していることが示されています。
このことは、血糖値・血圧・脂質の管理状態が治療効果に影響する可能性を示唆しています。
また、EDの重症度も関係します。
日本性機能学会・日本泌尿器科学会のED診療ガイドライン第3版には「重症度が中等度までの血管性EDで65歳未満の若い層に有効性が期待される」と記載されており、重症例では効果が出にくい傾向があります。
「自分のEDが血管性かどうか」を受診前に把握しておくことが、治療への期待値を適切に設定するうえで欠かせません。
1クール直後に効果を感じられない理由と評価の適切な時期
衝撃波治療の効果は、施術が終わった直後にすぐ現れるものではありません。
衝撃波によって放出されたVEGF(血管内皮細胞増殖因子)が実際に血管を新生し、陰茎への血流量が増加するまでには時間がかかります。
臨床データでは、治療終了後の改善のタイムラインについて以下のような傾向が示されています。
| 評価時期 | 状況 |
|---|---|
| 1クール直後(1〜2週間以内) | 血管新生はまだ進行中。効果を感じにくい時期 |
| 1クール後1〜3ヶ月 | 改善が現れ始める患者が多い |
| 1クール後4〜6ヶ月 | 勃起機能スコア(IIEF-5)が最も高い水準に到達するケースが多い |
| 1クール後9〜12ヶ月 | 徐々に効果が減衰し始める傾向があるが、多くで治療前より改善が持続 |
つまり、「1クール終えた翌週に効果がなかった」という判断は早期すぎる可能性があります。
施術から3〜6ヶ月が経過した時点での変化を医師とともに評価することが、適切な判断の基準になります。
なお、この評価にはIIEF-5(勃起機能国際スコア)やEHS(勃起硬度スコア)などの客観的な指標が使われます。
受診時に問診票だけで済ませているクリニックでは、効果の評価が主観的になりやすい点にも注意が必要です。
効果が不十分だった場合の対処の考え方
1クール後に十分な効果が得られなかった場合、次のステップを検討することになります。
主な選択肢を整理すると以下の通りです。
追加クールの実施については、複数の臨床報告で2クール目以降に改善が見られた事例が存在します。
「1クールで効果がなければ終了」ではなく、原因の確認とともに追加施術の適否を医師と相談することが現実的な対処です。
PDE5阻害薬との併用については、日本性機能学会・日本泌尿器科学会のED診療ガイドライン第3版に「PDE5阻害薬併用のほうが効果が期待できる」と明記されています。
衝撃波治療で血管環境を整え、PDE5阻害薬で勃起を促すという組み合わせが、単独治療より有効な場合があります。
生活習慣の見直しも無視できません。
血管性EDの主なリスク因子である糖尿病・高血圧・脂質異常症・喫煙は、これらのコントロールが不十分なままでは衝撃波治療の効果も十分に発揮されにくいと考えられています。
衝撃波治療を受けながら並行して生活習慣の改善に取り組むことが、治療効果の最大化につながります。
ED治療薬が効かない・衝撃波治療でも改善しないという場合は、ICI療法(陰茎海綿体注射)や陰圧式勃起補助具(VED)など、血管に頼らない機械的・薬理的なアプローチへの切り替えを検討する段階に入ります。
クリニックを選ぶ際に医師として確認を勧めるポイント

衝撃波治療を提供するクリニックが増えてきた今、受診先を選ぶ判断基準が曖昧なまま「料金が安いから」「評判が良さそうだから」という理由で申し込むケースも少なくありません。
しかしこの治療は自由診療であり、適応の判断基準やプロトコルの組み方がクリニックによって異なります。
受診先を選ぶ際に確認しておきたいポイントを、医療的な視点から整理します。
初診時に適応評価をきちんと行うかどうかを確認する
衝撃波治療の効果が期待できるのは主に血管性EDです。
心因性ED・神経性ED・ホルモン性EDが主因の場合、治療効果は限定的です。
初診時に確認すべき点として、以下を意識するとよいでしょう。
- 問診だけで終わるか、それとも血液検査(テストステロン値・血糖値・脂質など)を実施するか
- EDの原因が血管性かどうかについて医師が説明するか
- 「あなたは衝撃波治療の適応です」という判断理由を医師が伝えるか
問診票を記入してすぐに「では治療を始めましょう」という流れになるクリニックは、適応評価が十分でない可能性があります。
血液検査でテストステロン低下が判明した場合はホルモン補充が先になることもあり、また糖尿病の血糖管理が不十分な段階で衝撃波治療を始めても効果が出にくいことがわかっています。
日本性機能学会・日本泌尿器科学会のED診療ガイドライン第3版では、ED治療の原則として「問診・身体診察・血液検査を含む基本的な評価を行う」ことが定められており、これを省略することは医療水準として問題があります。
初診時の診察に時間をかけてくれるかどうか、検査を実施するかどうかは、そのクリニックの医療の丁寧さを判断する一つの指標になります。
使用機器・治療プロトコル・費用の説明が明確かどうかを確認する
衝撃波治療機器には大きく分けてレノーヴァ・ED-MAX・モアノヴァといった種類があり、1クールの回数・1回あたりのショット数・治療期間がそれぞれ異なります。
また同じ機器を使うクリニックでも、プロトコル(照射部位・ショット数・照射間隔)の組み方に差があります。
受診前または初診時に確認しておきたい項目は以下の通りです。
| 確認項目 | 確認のポイント |
|---|---|
| 使用機器の名称 | レノーヴァ・ED-MAX・モアノヴァなど、具体的な機器名を答えられるか |
| 1回あたりのショット数 | 陰茎幹・陰茎脚への照射数が明示されているか |
| 1クールの回数と期間 | 何回で1クールか、どのくらいの間隔で通うのかが明確か |
| 料金の全体像 | 初診料・機器使用料・追加クールの費用が明示されているか |
| 追加クールの基準 | どのような場合に追加クールを勧めるかの判断基準があるか |
特に料金については、ウェブサイトに明記されているかどうかが一つの判断材料です。
「カウンセリングで説明します」という表現で費用を事前に公開していないクリニックでは、カウンセリング後に高額な治療パッケージを提案されるケースもあります。
公式サイトに料金が掲載されているかどうかは、透明性の確認として有効です。
また、「1クール終了後に効果がなかった場合はどうしますか」という質問を初診時に投げかけてみることも勧めます。
「再度カウンセリングして追加の治療を検討します」というように具体的なフォロー方針を持っているクリニックは、治療後の対応が整っていると判断できます。
医師の専門性とフォローアップ体制を確認する
衝撃波治療はED専門のクリニックだけでなく、美容外科・メンズクリニック・総合美容クリニックなど、さまざまな診療形態の院が提供しています。
クリニックの業態が異なる場合、EDに関する医師の専門的知識の深さにも差があります。
担当医が泌尿器科の専門的な訓練を受けているかどうかは、受診前にウェブサイトで医師の経歴・専門科目・所属学会を確認することで判断できます。
日本性機能学会会員・泌尿器科専門医資格などは、ED治療における専門性の一つの指標です。
重要なのは、担当医がEDの原因と治療の適応について論理的に説明できるかどうかです。
フォローアップ体制として確認しておきたい点は以下の通りです。
治療中の効果確認については、複数回の治療を通じてIIEF-5などの客観的なスコアを使って変化を記録しているクリニックは、効果測定に真摯です。
治療前と治療後で同じ問診票を使って比較することにより、主観的な「感じ方の変化」だけでなく、数値として効果を確認できます。
1クール後の評価面談の有無も重要です。
1クール終了後に医師が改善度合いを確認し、次のステップ(追加クールの要否・ED薬との併用の検討など)について話し合う機会があるかどうかを事前に聞いておくとよいでしょう。
治療後の連絡体制についても確認が必要です。
照射後に違和感が生じた際に相談できる連絡先があるか、または次回の予約が取りやすいかは、週に1〜2回通院する衝撃波治療において実用的な問題です。
EDの衝撃波治療に関するよくある質問
ED衝撃波治療について患者から多く寄せられる疑問をまとめました。
受診前の判断材料としてご活用ください。
各質問の冒頭で結論を示し、根拠データとともに補足を加えています。
- QED衝撃波治療って何?ED治療薬とどう違うの?
- A
ED衝撃波治療とは、陰茎に低強度の衝撃波を照射して血管を再生させることで、勃起機能を根本から改善しようとする治療です。
ED治療薬(バイアグラ・シアリス等)が性行為前に一時的に血流を促す対症療法であるのに対し、衝撃波治療は血管新生を促して勃起環境そのものを改善することを目指します。
薬に頼らず自然な勃起を取り戻したい方、ED薬が効きにくい方に選択肢として検討されています。
- Q保険は適用される?費用はどのくらいかかるの?
- A
衝撃波治療は保険適用外の自由診療であり、費用は全額自己負担になります。
2026年4月時点での1クール費用の目安は、クリニックによって異なりますが概ね15〜30万円程度です。
初回トライアルを設けているクリニックでは2〜3万円台から試せる院もあります。
- Q心因性EDにも効果はある?
- A
衝撃波治療が最も効果を発揮するのは血管性EDです。
心因性EDが主な原因の場合、衝撃波による血管新生の恩恵が受けにくく、効果は限定的とされています。
- Q1回の治療でどのくらい時間がかかる?仕事帰りに通える?
- A
1回の照射時間は機器によって15〜20分程度です。
診察・準備の時間を含めても1回の通院は30〜45分程度が目安で、仕事帰りや休日に通えるクリニックも多くあります。
ただし衝撃波治療は事前予約が必要な院がほとんどですので、予約なし当日受診はできないと考えておくとよいでしょう。
- Q治療中の痛みや副作用が心配なのだけど大丈夫?
- A
衝撃波治療中の痛みはほぼないとされており、麻酔は不要です。
施術後に陰茎部が一時的に熱く感じることがありますが、1〜2日程度で治まるとされています。
現在の臨床報告では重篤な副作用は確認されていませんが、抗凝固薬を服用中の方・重篤な心疾患がある方・悪性腫瘍がある方には禁忌があるため、初診時に必ず申告が必要です。
- QED薬を飲み続けているけど、衝撃波治療と一緒に使っても大丈夫?
- A
ED治療薬と衝撃波治療の併用は可能で、多くのクリニックでも推奨されています。
日本性機能学会・日本泌尿器科学会のED診療ガイドライン第3版にも「PDE5阻害薬併用のほうが効果が期待できる」と記載されており、血管環境を改善しながらED薬で勃起を補助するという組み合わせは、単独治療より改善幅が大きくなる可能性があります。
- Q糖尿病がある場合でも衝撃波治療を受けられる?
- A
糖尿病の方でも衝撃波治療を受けることは可能ですが、血糖コントロールの状態が治療効果に影響します。
血糖値が慢性的に高い状態では血管障害が進みやすく、衝撃波による血管新生の効果が出にくくなることが示されています。
受診前に内科・糖尿病専門医との連携のもとで血糖管理を整えることが、治療効果を最大化するうえで重要です。
- Q1クール終えたけど効果を感じられない。どうしたらいい?
- A
1クール直後に効果を感じられなくても、最終的な効果の評価は治療終了後3〜6ヶ月が適切な時期とされています。
衝撃波による血管新生が完成するまでには時間がかかるため、終了直後の判断は早すぎる場合があります。
3ヶ月経過後も改善が見られない場合は、クリニックに相談して適応の再評価・追加クールの検討・ED薬との併用などの対応策を検討することをお勧めします。
- Q効果はどのくらいの期間続く?
- A
複数の臨床研究では、1クール終了後の改善効果が約1〜2年程度持続するとされています。
ただし加齢・生活習慣病の進行・喫煙などによって血管状態が再び悪化すれば、効果は徐々に薄れていきます。
効果が弱まった時点で追加クールを受けることで、勃起機能を維持できる可能性があります。
- QレノーヴァとED-MAXとモアノヴァは何が違うの?
- A
いずれもイスラエルのDirex社やスイスのSTORZ MEDICAL社が開発した低強度衝撃波治療機器で、血管新生を促すという原理は同じです。
主な違いは1クールの回数と1回あたりの照射時間です。
レノーヴァは4回1クール(1回3,600発・20分)、ED-MAX・モアノヴァは6回1クール(1回2,000〜3,000発・15〜20分)が一般的なプロトコルです。
どの機器が優れているかという明確な比較エビデンスは現時点では限られており、担当医に確認することを勧めます。
参考情報
本記事の作成にあたり、以下の公的機関・学術情報源を参照しました。
- ED診療ガイドライン第3版(日本性機能学会・日本泌尿器科学会)|Mindsガイドラインライブラリ
- 男性性機能障害診療ガイドライン2025年版|医学出版
- 低強度体外衝撃波治療(Li-ESWT)によるED治療|臨床泌尿器科 2024年12月号(医学書院)
- Efficacy of Penile Low-Intensity Shockwave Therapy and Determinants of Treatment Response(台湾コホート研究)|PubMed Central
- 低強度体外衝撃波療法による勃起機能障害の改善に関する研究|J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター
- 医薬品医療機器総合機構(PMDA)バイアグラ 添付文書情報
- The International Society for Medical Shockwave Treatment(ISMST)|適応症ガイドライン
- EDの疫学とリスクファクター|臨床泌尿器科 78巻13号(医学書院)